芝生のイロハ
芝生の主要害虫
コガネムシ類
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ヒラタアオコガ (Anomala octiescostata Burmeister)
九州地方ではウスチャコガネの発生時期と同時期(4月上旬~中旬)に見られる。幼虫は芝生の根を食害するので、芝生は乾燥害を呈し枯死する。夏季は土中(20㎝くらい)で越夏し、10月上旬頃に土中で成虫となる。砂地のコウライシバに被害が大きい。 |
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マメコガネ (Popillia japonica Newman) 英名:Japanese beetle 九州地方では芝生での発生量はウスチャコガネやヒラタアオコガネに比べるとかなり少ない。成虫は6月上~中旬ころから発生し、ヤマモモ、ツツジなどの樹木の花を食害する。幼虫は芝生の根を食害する。地温が高い8月になっても幼虫は芝生表面下(3~5㎝)で食害を続ける。 |
その他
![]() 左:成虫 右:幼虫 |
タマナヤガ (Agrotis ipsilon Hufnagel) 英名:Cutworm
九州地方では冬季に中・老齢幼虫で越すことが多く、芝生(主にベントグラス)の食害は5月上旬頃より見られる。 |
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ケラ(Gryllotalpa orientails) 英名:Mole cricket ケラは雑食性で芝生表面に作ったトンネル内に芝生の茎や根を引き込んで食べる。芝生での被害はこのトンネルで芝草の根が浮き乾燥で枯死したり、盛り上げた芝生をモアで刈込むことにより芝生にキズを付ける。11月下旬頃、地温の低下とともに地中深く潜り越冬する。草丈が20㎜以下の芝地に多い。 |
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シバオサゾウムシ (Sphenophorus venatus vestitus Chittenden) 英名:Hunting billbug 九州地方では幼虫越冬がほとんどで、成虫の発生回数は年1回である。成虫の食害は茎に軽度な被害が出る。産卵はノシバの茎に多い。幼虫は芝生(特にノシバ)のほふく茎を食害するので、その箇所では直立茎が抜けやすく、乾燥等で枯死する被害が出やすい。 |